耐震補強工事費の目安は？日本木造住宅耐震補強者協同組合（木耐協）が調査データを公開しました。タイトルは『耐震補強工事は「１００万円台」がカギ』とあり、多くの消費者が考える、耐震補強工事費の目安は１００万円台との事でした。木耐協の発表したデータでは１６７万６６３７円となっていました。耐震補強工事をしない理由としては、第１位が「工事金額」、第２位が「地震が来たら仕方がない」との結果であったようです。事業者側としては、消費者の負担を抑えた補強プランや耐震改修工事の様々な工法の活用提案が非常に重要なのかと思います。南関東では、今後３０年以内にマグニチュード７程度の大地震が７０％の確率で発生すると言われており、耐震診断を行って、結果が１.０を下回るようなご自宅は、耐震改修をご検討いただきたいと思います。ちなみにマグニチュード７.３の地震が東京湾北部で発生した場合、東京都内の建物は２８０万棟のうち、約１１.６万棟が全壊、約３２.９万棟が半壊するであろうと予測されています。地震による木造住宅の倒壊から、自分や家族の命を守るためには、耐震診断を実施し、必要に応じて耐震補強工事の実施を最優先することが重要かと思われます。
